2024年度海外教育研修の参加学生が、オーストラリア・アデレードに無事到着しました。現地コーディネーターとの打ち合わせを経て、体調を整えつつ、翌日から早速研修がスタートしています。
初週は、語学研修(ESLプログラム)への参加に加え、アデレードの街を散策しながら現地の生活に慣れる期間となっています。2週目以降は、現地の公立小学校での教育実習が始まり、本格的な授業実践へと移行していきます。
到着翌日には、Thebarton Senior Collegeにてオリエンテーションを実施。南オーストラリア州の教育制度や、教育現場での安全管理に関する方針などについて学びました。特に印象的だったのは、「人生や人とのつながり」を大切にする教育理念です。教育実習に向け、学生たちは準備に励んでいます。
南オーストラリア州教育省を訪問し、国際教育サービス担当者との意見交換を通じて現地教育への理解をさらに深めました。その後訪れたCleland Wildlife Parkでは、カンガルーや野生のコアラと触れ合い、貴重な現地体験を重ねました。
現地小学校での教育実習スタート
2週目からは、現地の公立小学校での授業実習が開始。子どもたちに温かく迎え入れられ、充実した日々を過ごしています。
ひな祭りをテーマにした日本語授業では、学年に応じた活動(塗り絵、折り紙、扇子への絵付け)を行い、日本文化を楽しく伝えることができました。子どもたちは積極的に質問や感想を述べるなど、意欲的な姿勢を見せてくれました。
本研修では、日本での教育実習経験がない学生も多く、戸惑いもありましたが、現地の日本語教員の先生から丁寧なアドバイスをいただきながら、英語を用いた授業実践にも挑戦し、着実に指導力を高めています。
3週目には、Rose Park Primary Schoolにて授業実践を行いました。1年生から6年生まで幅広い学年の児童と関わる中で、南オーストラリア州の教育が「個性」と「well-being(心身の健康・幸福)」を大切にしていることを、実体験を通じて学ぶことができました。
全員無事に帰国、実り多き3週間を終えて
3週間の研修を終え、参加学生全員が無事に帰国しました。語学力だけでなく、異文化理解力や教育実践力など、さまざまなスキルを身につけた学生たちの表情は自信に満ちており、今後のさらなる成長が期待されます。
この貴重な体験を糧に、それぞれの学びをこれからの進路に生かしていくことを願っています。