タイ異文化研修2024の様子

9月2日から16日までの日程で行われた、タイ異文化研修の様子をお届けします。

初日はバンコク行動計画です。出発前の事前オリエンテーションで計画したスケジュールに沿ってチームで行動しました。日本では体験できないことがたくさんあり、時間が足りないようでしたが、スケジュール通りに行ったでしょうか?

また、行動計画中に物価の感覚を身に付けるため、購買力平価計算をして、日本とタイの物価比較を行いました。(購買力平価は、日本とタイの両方に流通しているもののみの比較をしています。)学生たちは、タイに到着して街並みを見ながら、タイには軽自動車が走ってないこと、思ったよりバイクが少ないこと、食べ物のお店が多いことなどに疑問を持ち、各自で調べ始めていました。食事に関しては、タイのエンゲル係数の高さに驚き、何故こんなにも高いのか興味を持っているようでした。

~無人島編~
観光大国タイには世界中から人々が集まる島がたくさんあり、せっかくタイに来たので、無人島へも渡ってきました。
バンコクからバスと船を乗り継ぎ片道4時間、人魚伝説か残るサメット島にやってきました。無人島に渡りスノーケルをしたり、島を散策したりとあっという間の旅でした。
この時期は本来なら雨季のタイですが、この日のお天気は晴れのち曇りでとても過ごしやすかったです。気温も最高30℃と日本より過ごしやすいです。

街のなかを歩いていると、魚の型をしたゴミ箱がたくさんあることに気づきました。海洋ゴミを問いかけてくる型です。魚の中にゴミを捨てるのですから。
ビーチクリーニングも昼の2時と決められていて、観光客も一緒に掃除をしよう!とホテルのロビーにpopも掲載されていました。

〜アユタヤ世界遺産編〜
タイの古都アユタヤは、日本の室町時代に栄え始め江戸初期には貿易で発展を遂げたシャムの国として有名です。当時、アユタヤには日本人街があり、アユタヤ王朝時代に活躍した日本人、山田長政の像が立っています。また、世界遺産を象に乗って見学も行い、貴重な体験をしました。

〜国立カセサート大学編〜
この研修のメインでもある異文化研修を、協定大学の国立カセサート大学教育学部で1週間行います。
タイと日本の両学生とも全て英語で授業を受けます。
タイ語はもちろん、タイの歴史、昔遊び、伝統料理などを学びます。タイでは、大学生の授業の1コマは3時間です。1週間で90分×2回で行う授業もあれば、3時間×1回の授業もあります。3時間の授業はなかなかタフですね。
朝は、8:40からで日本と同じくらいから授業がはじまります!
本学の学生たちは、タイの学生に日本文化を伝えるワークショップを準備してきました。
①日本の祭り
②忍者

学生たちが考え、楽しく日本文化に触れてもらえるよう、工夫が見られました。
ワークショップは非常に盛り上がり、授業でも多くディスカッションが行われていました!
タイの学生さんたちは、非常に賑やかで、全ての授業がとても活発に進んで行くのが印象的なです。

〜伝統衣装、踊りと楽器編〜
タイは歴史が古く、今も魅力的な伝統が語り継がれています。バンコクにあるワットアルン(暁の寺)では、カセサート大学の学生さんたちと一緒に伝統衣装を着て、寺院の見学を行いました。お寺が鏡の様にキラキラしていて、夕方にはサンセットが反射して、幻想的な景色に変わるとのことです。夕方にも是非、訪れてみたいです。
そして、タイの小学生は必ず学ぶ伝統舞踊をカセサート大学のラボラトリー・スクールで教えて頂きました。とてもシンプルな舞踊に見えたのですが、常に左右の手の動き、顔の向き、足の動きと進行方向がバラバラのため、学生たちは苦戦していました。先生は、実習中のカセサート大学の学生です。教育学部の学生さんたちは、ラボ・スクールで毎週8時間の実習を行うそうです。
舞踊には、伝統楽器が必要です。そこでラナートという木琴に似た楽器の演奏をさせて頂きました。楽器は神聖なものとして扱われていて、演奏する前には、必ずワイ(手を合わせて祈る)をしてから始める。楽器を跨がない。など決まりも仏教国タイならではだと感じました。