学生レポート

オーストラリア語学研修

オーストラリア語学研修

「情報・経営コース学生 1年」

このレポートでは私がオーストラリアでの1カ月間の留学を通して学んだこと、そこから得た力について4つの項目に分けて述べる。

 

  1. 学校での学び

私はShafston International Collegeという語学学校で1カ月間学んだ。授業は午前と午後に分かれており、午前中は3時間、午後は2時間の授業があった。大学の授業は1コマ1時間半なので最初のうちは授業が長く感じ集中力を保つのが大変だったが、だんだんと慣れ集中力を長く保つことができるようになった。

私のクラスには日本以外からもコロンビア、ブラジル、スイス、タイ、台湾などから学びに来ており多国籍な環境で英語を学ぶことができた。そのような環境の中で私はスピーキング能力が他の生徒と比べて劣っていることに気が付いた。また、日本の授業と違い指名されることが少なく分かった人から答えを言うので、最初のうちは他の生徒の積極性に圧倒されてしまい発言する機会が少なくなってしまっていた。授業内容としてはペアワークが多かったが英語で自分の考えを説明することが難しく相手の話す量と比べて圧倒的に自分が話す量が少ないと感じた。レベル分けテストによってクラス分けをしてあるため同じくらいのレベルのはずなのになぜこんなにもスピーキングの力に差があるのか不思議に思った。そこでスピーキングが得意な生徒に注目してみると、英語が正確か正確でないかということよりもとりあえずたくさん話すということを優先していることが分かった。私は英語を話すときに文法や単語が正確かどうかを気にしてしまい話すのに時間がかかってしまうことがスピーキング能力が伸びない原因の1つだということを学んだ。それからは自分から積極的に発言すること心掛け、間違えてしまった時には先生やクラスメイトが指摘してくれるため、自然とスピーキング能力が伸び正しい英語で話せるようになった。さらに英語をたくさん話せるように、休み時間には日本人以外のクラスメイトとコミュニケーションを取るように心掛けていた。学校での学びを通して英語で話すことの楽しさに気が付くことができた。

  1. 日本とオーストラリアの文化の違い

私は留学を通して日本とオーストラリアの文化の違いを感じた。毎日のフェリー通学も文化の違いの1つだと思った。日本での主な交通手段といえば電車やバス、車などフェリーを日常的に利用する人は少ないと思う。しかし私が住んでいた地域には大きな川があるためどこへ行くにもフェリーに乗って移動していた。毎日のようにフェリーに乗ることは日本ではなかなかできない体験だと思った。また、学校までの交通手段としてバスもあったが、日本と違い時間通りに来ないため比較的正確な時間に来るフェリーを利用することが多かった。

次に文化の違いを感じたのはシャワーの時である。オーストラリアでは雨が少なく乾燥しているため水が非常に貴重なものとされている。そのためホストファミリーからもシャワーの使用時間は4分以内と制限されていた。私が滞在していた時、オーストラリアの季節は夏だったので汗などもかくためこの制限時間を守るのは大変だった。

また買い物をする際にも文化の違いを感じることが多かった。1つ目は日本よりもキャッシュレス化が進んでいるというところである。ほぼすべてのお店でカードを使用することができた。そのため現金で支払いをしている人が少ないという印象を受けた。2つ目はレジ袋の有料化である。日本でもレジ袋を有料にするお店が増えてきているがまだまだ導入していないお店もある。しかしオーストラリアでは、スーパー以外にもほとんどのお店がレジ袋を有料化していた。私も袋を使い回すなど自然と環境に良い行動をとることができた。3つ目はお店の閉店時間が早いことである。私は友達と一緒にカフェ巡りをしていたが学校終わりにカフェに行こうとするとほとんどのカフェが閉まっていた。カフェの大半が16時頃になると閉まっていた。また、会社員などの帰る時間も早い印象があった。17時頃のフェリーに乗るとちょうど帰宅ラッシュの時間でスーツを着た会社員の方を多く見かけた。

このように日本とオーストラリアの文化を比べてみると、キャッシュレス化やレジ袋有料化が日本よりも進んでいたり、早い時間に帰宅できるなどオーストラリアの良い点に気が付くことができた。

  1. 人との出会い

私はオーストラリアで多くの方と出会うことができた。このことも留学をして良かったと思えたことの1つである。まずはホストファミリーである。私のホストファミリーは母親と娘の2人暮らしだった。二人とも親切で私が分からないことがあった時にも丁寧に教えてくれた。昼間はそれぞれ仕事や学校などがあったため一緒に過ごせないので私は3人で過ごすことができる夕食の時間が大好きだった。お互いが今日あったことを話すなど何気ない会話をすることが多かったがその時間が楽しかった。夕食の後にはテレビを一緒に見るなど日が経つにつれてだんだんと距離を縮めることができた。また、マザーの友達や娘のルーシーの友達が家に遊びに来る機会が多くあり、一緒に食事をするなど親交を深めることができた。特に娘のルーシーは私と1歳しか年が変わらなかったので友達が遊びに来た時にも好きなアーティストが同じだったりと共通の話題が多く盛り上がった。

学校でも多くの人と出会うことができた。私が通っていた学校は多国籍だったのでオーストラリア人だけではなくコロンビア人、ブラジル人、韓国人など様々な国々の人と友達になることができた。休み時間などに一緒にお昼を食べながらお話をするなど楽しい時間を過ごすことができた。また、さらに多くの人と交流ができるように放課後に学校のアクティビティにも参加した。私は特に韓国人の友達と親しくなり休みの日にも一緒にお出かけをしたり、放課後に韓国語を教えてもらったりした。私はもともと韓国ののアーティストが好きで韓国語を話すことに興味があったが、韓国人の友達との出会いを通して日本に帰ってきてから本格的に韓国語の勉強を始めた。また同じ日本人でも大阪や宮城出身の友達など普通の大学生活を送っていたら出会うことがなかったような友達がたくさんできた。このように人との出会いをを通して自分の視野や選択肢が広がった。そして改めて人との出会いの大切さがわかった。

  1. まとめ

私にとって留学は高校生以来2回目だったが、前回の留学よりも不安が大きかった。なぜなら私が留学に行ったオーストラリアは山火事が起こっており日本のニュースでも連日報道されていたからだ。さらに、出発する頃にはコロナウイルスが世界中で流行り始め不安な気持ちがどんどん大きくなっていったのを覚えている。そのような中でも無事に留学ができたことは幸運なことだと強く感じた。私が滞在していた頃は、オーストラリアでのコロナウイルスの感染者が少なかったので毎日学校に通うことができ、休みの日には友達と観光をするという非常に充実した生活を送ることができた。このような生活を送ることができたのは、ホストファミリーや私の家族など多くの方の支えがあったからだと実感している。

私がこの留学を通しての1番大きな発見は英語を話すことは楽しいということだ。このことは今での自分では絶対に思わなかったことである。今回の留学をするまでは英語で話すことへの苦手意識がかなり強かった。私はそのような自分を変えたいという思いから留学を決心した。学校でのクラスメイト達が一生懸命に英語を学ぼうとする姿を見て、私自身もどんどん積極的に授業に参加するようになった。話さなければ何も始まらないことを実感した。学校だけではなくホストファミリーと話す際にもたくさん話すことを心掛けた。例えば、マザーから今日はどのように過ごしたのかという質問にただ答えて終わるのではなく、できるだけ会話が長く続くように自分からも質問をするようにした。また、自分の思いをより伝わりやすくするためにその日に撮った写真を見せながら話すようにした。そうすることで楽しく会話をすることができた。そして英語で話すことへの苦手意識をなくすという1番大きな目標を今回の留学で達成することができた。

1カ月間の留学を経て自分自身に自信が持てるようになった。経験を通して学んでことや得た力をこれからの生活に生かしていきたい。